平成30年度学部交渉

概要

平成30年度学部交渉では、本交渉項目として5項目、文書回答項目として2つの要求を行いました。本交渉は、2018年12月14日 17:00より、11号館1106教室にて実施されました。
こちらのページでは、学生側が要求したこと・学部側の回答や改善点・学生自治会の今後の方針を記載しています。

資料

・平成30年度の要求項目一覧
・本交渉の議事録
文書回答

平成30年度の本交渉項目

1.UTokyo WiFiについて

 [本文]

UTokyo WiFiがつながりにくい講義棟に関して順次設備を増強すること。また、食堂・図書館など学生の主体的な学習に不可欠な施設のUTokyo WiFi環境を改善すること。並びにWi-Fi環境整備のための予算を拡充すること。

[議論・回答要旨]

授業に必要と思われる講義等において、優先的にWi-Fi環境整備が進められています。一方で、オープンスペース等についても、現在の速度や要望の調査結果があれば、増強も考えられるとのことでした。

交渉当時は、教養学部から本部に増強の予算を要求している段階であり、改善が進むのは2019年度以降になりそうです。

学生の方から不満が多かった場所のうち、7号館については今後の取壊しが予定されており、予算が付きづらいということが言われています。また食堂にはWi-Fiが導入されているものの、多くの学生が同時接続するため通信環境が悪い可能性があります。

[今後の方針]

予算請求中の段階であり、整備がどのように進むかは未確定ですが、学生生活にWi-Fiが不可欠という本会の立場は基本的に変わりません。昨年、食堂・オープンスペースもWi-Fiの増強が必要という意見がありましたので、引き続きそのような場所への整備を要望し、必要な調査を行なっていく方針です。

2.食堂について

[本文]

食堂の混雑状況を改善すること。

[議論・回答要旨]

本会からは食堂混雑への対応策をいくつか提案しました。

食事提供場所の不足に対して、学食パスの利用範囲拡大、フードトラック誘致、冷凍食品自販機の増設などを提案しました。結果、常温を含む自販機の増設は前向きな返答が得られましたが、フードトラックは構内の車輌の入構制限・食事の価格帯に関して指摘がありました。学食パスは、食堂外でも使えるように生協に要請していくとの回答を得られました。

また、食堂外の食事場所として、既存施設・ベンチの利用、ガゼボ(東屋)の設置、食事可能なオープンスペースを増やすことなどを提案しました。既存施設について、一部を除き教室で食事をとることは禁止していない、ただ臭いや汚れ等のマナーには配慮してほしい、との要望が学部側からありました。

なお生協等の運営業者は2019年度で契約更新がなされ、5年後に再度選定が行われる予定です。

[今後の方針]

生協食堂は今春リニューアルがなされ、席数が160ほど増加・2階のメニューも追加される予定です。この変更に対応して方針を策定しますが、引き続き学食パスの利用拡大について、自販機増設についてなどは要求することを考えています。また5年後の業者選定に学生の意見を反映できるように調査・情報共有等を進められたらと考えています。

加えて、駒場商店街等と連携して混雑緩和に向けた取り組みができないか、検討していく予定です。

3.教室利用について

[本文]

教務課が開室している自習室に関して開室期間延長及び規模拡大を行うこと。

[議論・回答要旨]

自習室はこれまで1日あたり1教室が開設されていました。今回の交渉では、自習室の増設、会話可能な自習室の設置とも前向きな回答が得られました。本会が試験期間前も昼休み以降は自習室を設置してほしいと要望したところ、授業との兼ね合いで可能な範囲・時間で設置することが約束されました。

自習室の周知も、UTASの掲示機能なども利用して図る予定と言われています。

一方、空き教室を自習用に使用することは節電の観点から控えてほしいと、学部側から強い要望がありました。

[今後の方針]

2018年度Aセメスターの授業期間の末から試験期間において、要望に沿った形で自習室が設置されました。会話可能なものも設置されています。この自習室を自治会としても周知するとともに、満足度を調査することを考えています。

 

4.五月祭翌日について

[本文]

五月祭の翌日を午前休にすること。

[議論・回答要旨]

ターム制導入以降授業日程は過密となっており、余裕がないため不可能という回答でした。後ろ倒す案についても、進学選択や大学院入試の日程から厳しいと回答されました。

課題・テスト等の配慮はまず各授業単位で要求してほしいと言われましたが、大人数の授業などの場合はそれも難しいと、交渉の中で伝えました。また、非常勤の先生などで五月祭の日程を知らず、課題提出やテストの日を設定してしまう可能性があることを伝え、周知を検討するよう要望しました。

[今後の方針]

五月祭翌日の休みについては、学事暦が関連することもあり要求が難しくなります。五月祭前後での課題・テスト等の配慮を引き続き求めることに重きを置きたいと考えています。

 

5.駒場Iキャンパス北地区再開発について

[本文]

駒場Iキャンパス北地区の再開発事業に対して学生の意見を定期的に聴取し、最大限学生の意見に沿った事業方針をとること。

[議論・回答要旨]

大筋としては、学生の意見は汲んでキャンパス計画に活かしていきたい、そのための窓口・意見集約を学生自治会が行なってほしいというものでした。情報公開も、ある程度練られた段階で行っていきたいという回答を得ました。

駒場新体育館は本年12月に完成し、その後仮設体育館・トレーニング体育館を取り壊す予定です。駒場Iキャンパス北地区の整備方針は、応募業者がなかったため一旦白紙に戻ったことが明かされました。またこれに関連し、キャンプラ解体の計画があったわけではない、ということも述べられています、

加えて、当時7号館前のトイレの建て替えが急遽決定し工事が進められたことに議論が及びました。これに関しては、後日文書で正確に伝える約束がなされました。

【後日の文書回答】

7号館前の屋外トイレについては、2018年12月3日に解体の工程が、2019年3月6日に建設の工程が、いずれも教養学部ウェブサイトで公開されました。この解体は急遽のもので、解体後の埋蔵文化財調査の予定が前倒しになったからだということです。

[今後の方針]

引き続き工事・整備に関する情報の公開を促すとともに、得た情報はLINE@などを用いて広報していきます。駒場Iキャンパス北地区を始め、キャンパス計画に学生の要望を反映できるよう今後とも活動する方針です。

平成30年度の文書回答項目

  1. 学務システムについて

[本文]

学務システムの利便性を向上させること。

[文書回答要旨]

学務システムUTASについては、教養学部以外の学部でも使用されているため、全学の視点で教務として優先度の高いものから改善するとのことです。また、ITC-LMSについては、UTASと統合する予定はないと述べられる一方で、利用法の周知・手引きの作成に関しては要望が通った形になりました。

[今後の方針]

2019年度でも、UTAS、ITC-LMS共に「重い」「デザインが良い/悪い」という声は伺っています。ただし、今年度以降にどれほど取り扱うかどうかは未定です。特にUTASについては全学システムで改善要望が難しいこと・ITC-LMSは今年機能追加がなされたこともあり、有効な交渉ができるよう、慎重に方針を定めたいと思います。

 

  1. 既習外国語について

[本文]

ALESS/ALESA、FLOW、英語一列及び英語中級を履修する学年、セメスター及び タームを学生が選択できるようにすること。

[文書回答要旨]

英語の各科目においては、「各科目の履修人数を適正な範囲とすることが必要」となっています。英語の各科目を履修するタイミングを自由化した場合、特定の曜限やセメスターに偏って履修登録が行われる可能性があり、授業の運営やカリキュラムの実施そのものに支障をきたす可能性があります。

入学時に履修セメスター等の要望をとってクラスを決めるということも考えられますが、それは現状の語学符号に基づくクラス分けをさらに細分することになり、実際難しいということでした。

[今後の方針]

文書回答にある課題を解決するのは非常に難しいと考えられます。他の項目を優先して扱うことで、履修タイミングの制約を改善できる可能性を模索していく方針です。

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