学部長室との意見交換会を開催しました

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2月12日(金)に行われた学部長室との意見交換会結果をお知らせします。
・対面試験の感染対策は成功だったとの認識
・対面授業増加への準備が進んでいる
・対面授業/課外活動に対して学部は乗り気
・対面新歓に関しても重要性を強く認識
・今後、学生への情報発信を強化
学部の反応はフレンドリーで理解的でした。一方、その態度に反し、なかなか再開が進んでいない現状との落差が目立ちました。これからの見通しに期待を持てそうですが、学生は厳しく学部の動向をチェックし、意見を表明し続ける必要がありそうです。
また、私たちが独自に行い、意見交換に活用させていただいたアンケートも公開しています。

【期末試験について】
自治会から学部に、対面試験の開催、およびオンラインを選択可能であったことが好評であったことを伝えたほか、主として3つの質問をし、次のように回答を得た。

*期末試験の帰りが混雑した。
→帰宅時間の分散を試みたものの、結果として食堂の混雑が見られたのは認識している。ただし、キャンパス内にいる人数の上限は1000~1500人となるように抑えており、最大でキャンパス内にいた人数は教職員含め2190人。他の日は1700人程度だった。

*試験のみが対面なのはなぜか?
→進学選択があるので厳密な評価が必要という認識である。他にも、分散開催が可能で、人数を指定可能で、試験中での感染は起こりにくいと判断したためでもある。

*教員によって時間を短くして対面試験ということがあったが、不公平ではないか。
→今初めて承知した。今後は教員等に然るべき配慮をするよう十分に連絡したい。

【対面授業について】
自治会から学部に、Aセメでの対面授業実施が好評であったこと、その一方で対面授業を増やしてほしいとの要望も多いということを伝えた。特に、2年生の交流を増やしてほしい、他人と進学選択などについて話し合いたい、クラス以外の対面授業を味わいたいなどの要望を強調した。また、オンライン授業は集中しにくいなど、オンライン授業の不満も伝えた。そのうえで、来期の対面授業の見通しや、どういった科目が対面になるのかなどの質問を行った。質疑の概要は次の通り。

*来期の対面授業の見通しは?
→大学にはオンラインでの勉強以外でもいろいろな学びがあると思っている。来年度も対面の授業を増やしたいという考えで準備を進めている。
また、キャンパス内で授業で感染した事例がゼロであることから、よほどのことがなければ対面授業は可能というのが今の見解である。
ただし、キャンパスには感染しやすい年齢層の方が多く、そこをどのように防御しながら実施するのか、学生の理解も得ながら行う必要があり、慎重にはなっている。

*どんな科目が対面になるのか。対面授業として扱ってほしい科目としては、実験、議論を要する授業・ゼミ、語学が挙がっている。
→現在、主にそれらの対面授業を増加すべきという要望に沿った形で検討を進めている。展開科目やスポーツ・身体運動実習を一部対面化するなど、2年生にも対面の機会があるように工夫しているつもりだ。初ゼミも理科生の一部については対面で行う方向で調整を進めている。

*来期のオンラインと対面授業との切り替えはどうなるのか。
→自宅受講を希望する学生には届を提出の上認めたいと思う。一方、教務課の負担が大きいことから、学期途中での変更は認めない方針で考えていた。だが、変更を限定的に認めることについて、できる限り教務課と調整してみる。

【新歓について】
オリエンテーション委員会(以下、OC)から新歓の状況について説明。テント列、オリ合宿、サーオリの3月末で対面形式での実施は中止。プレオリや顔合わせ・5月に延期を検討しているサーオリは対面での開催を進める。また、オンラインのコンテンツを増やすのに力を入れている。
これに対して、学部側は感染対策への協力に感謝を表明するとともに、今後の見通しを示す。
→課外活動は大学教育の一部であり、2年続けて勧誘ができないとサークルの運営が難しくなっていく点もよく理解している。なんとか実施できないかとは思っているが、如何せん一番感染する可能性が高い活動でもあるから、オンラインを活用していただくのは助かる。現在は入試を確実に終えるために厳密に(制限等を)行っているが、それを経た後早い段階で解除をして勧誘をできるように状況を整えていきたいと思っている。また、顔合わせ等は、授業と同じ程度の密度なら問題ないだろう。5月のサーオリについては、新学部長とも相談になるが、できるだけ開催できるようにしたい。その際は、クラスターができないように、学生は十分な感染対策をしてほしい。特に新入生はそこのあたりの理解が不十分かと思われるので、ここもお願いする。

自治会からOC・学部にアンケート結果を共有。1年生は2割強がサークルに入っていない。最大の理由は、新歓の時期を逸して入るタイミングを失ったとするもの。一方、活動自粛でメリットがないという回答もあった。2年生にも課外活動が開かれている状態が理想的であること、新歓関連の情報でとりこぼれないような大規模な情報発信の実施が必要であることなどを述べた。
→(学部側)新歓でバーチャル東大を検討したが見送られた。将来的にはデジタルな状態でテント列のようなことができるといいと考えている。

*学部側参加者の態度が比較的良好で驚いた。OCとの協議では、学部からは強い反対があったとの情報もある。(意見交換会に参加していない)他の学部関係者の反対が根強いのか。
→一部の協議で厳しい意見が出たのは承知しているが、それは学部の見解を代表するものではない。また、合宿に行くという話に関しては流石に止めたが、対面での新歓全般について強く反対はしたわけではない。

*学生会館・キャンプラ再開についての学部の方針はどうか。緊急事態宣言前は、対面での課外活動において文化部と運動部の格差が生じていた。
→一刻も早くやりたい。懸念事項は他大生が感染を広げてしまうこと。他大生が参加すると、感染経路が追えなくなる上に、情報公開に応じてくれるかわからないので困る。運動部は、全学的にコントロールが効きやすいために、優先して始めていた。他大学の学生によってクラスターが起きないようなやり方を学生が自主的に作って、学部もそれに納得すれば、学館再開も認められるだろう。
また、大学では、室内の活動ができるように換気設備の整備を実施している。が、キャンプラについても、どの程度の換気能力がありどの程度設備が必要かを調査しているところだ。

【学生への情報発信について】
自治会から学部に対して、主に履修関連の情報、サークル関連の情報、進学選択の情報などに関して、学生が情報から取り残されているという現状がアンケートの中で明らかとなったことを伝えた。現行の広報システムに加えた広報手段の作成を呼びかけた。
→大学側も問題を認識している。対策の一つはキャンパスマネジメントシステムの整備で、学生が自分で履修を把握したりできるようにすることである。Q&Aのチャットボットや、先輩の選択のサジェストなどの高度な機能を入れることを検討している。
スマホのアプリを独自に作って支援するということも考えているが、その場合でも個人情報を過度に取らずプライバシーを守りながらの仕組みを検討している。

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