2021年度Sセメスター自主ゼミ紹介

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2021年度Sセメスターに開講予定の自主ゼミを以下に紹介します。
2021年4月4日 「ベルカント研究ゼミナール」の紹介と初回授業リンクを追加しました。

ボーカロイド音楽論

[初回授業リンク]https://live.nicovideo.jp/watch/lv331188186
[講師] 鮎川ぱて@しゅわしゅわP
[開講時限] 火曜6限(19:00〜)
[受講方法] ニコニコ生放送にて(URLは毎週変わります)※中盤の一部のみ対面講義を実施する予定
[詳細] ボカロPで音楽評論家の鮎川ぱてと申します。本講義は、現代日本の音楽状況の中でもっとも重要な存在感を示す「ボーカロイド(ボカロ)」を用いた音楽群の分析を通して、近年のボカロ流行現象の本質、ひいては音楽自体の本質に迫ろうというものです。
講義では、講師がこれまでも強調してきた「永きにわたった人類による”うたの私有”が終わった」ことのインパクトを考えます。それは同時に、既存の音楽論を振り返り、再検討する機会にもなるでしょう。「アンチ・セクシュアル」というキーワードが、講義のひとつの軸になっていきます。
最初に「シーンの中で人気を博したのが、ラブソング群ではなかった」という事実に注目します。かつて音楽評論家の湯川れい子さんは「人間は、思春期を迎えるとラブソングを求めるようになる生き物なんです」と語りました。果たしてそうでしょうか。ボカロシーンでは、アンチ・ラブソング、とまでは言わないまでも、恋愛などの通念を自明とはしない感性を持った曲が人気を集めました(ex.「LOVEという得体の知れないもの」)。人によっては厨二病的とも言うその感性の内と外を、フランスの人文学者ミシェル・フーコーの議論を参照しながら考えていくところから講義はスタートします。
主なアプローチ手法は、記号論、ジェンダー論、精神分析ですが、駒場と言えば、リベラルアーツ。私は、一本学出身者としてこの理念に共感する者です。狭義のアカデミシャンではないゆえに可能なある種の知的蛮勇として、前記の人文科学的手法に留まらない領域横断的な分析を試みてみたいと思っています。
開講にあたって大学から頂戴した前期課程講師用マニュアルには、皆さんに次の3つを促すようにと謳われています。「新しい概念の理解」「自発的想起」「創造的思考」。これらの現場的実践が、私の言葉で言えば「知的蛮勇」であり、「批評」です。
ボカロは老若男女、すべての人を受け入れるシーンですが、その上で、やはり主役は、若いみなさんだと思っています。みなさんが当事者として立ち会い、そしていまだ深度のある議論が少ないボカロカルチャーこそは、そのような批評の対象とするに最適です。
初音ミクが発表されて13年が経ちました。新しい作家が参入しつづけるこのシーンは衰えることを知りません(本ゼミからもたくさんのボカロPが誕生しました)。出会いばかりでなく、別れもありました。本学における本講義には、必ず弔わなければいけない作家がいます。
ボカロが好きな人。音楽が好きな人。かつてボカロが好きだった人。どの立場の人も主役です。科類は問いません。「感覚を思考の俎上にあげること」を恐れないあなたの参加をお待ちしています。
第1回 ハチ=米津玄師論
第2回 近代的主体と「裏表ラバーズ」-wowaka論-
第3回 厨二病はなぜ中2で発症するのか?
第4回 人のセックスを笑うな -DECO*27小論-
第5回 成熟と喪失 -みきとP小論-
第6回 融ける世界とフロイト -kemu小論/はるまきごはん小論-

日本の医療の光と影ゼミナール

[初回授業リンク]https://us02web.zoom.us/j/87330171074?pwd=SXBIQ2V0MExsenpLZ3ZWd1M2SW9vUT09
ミーティングID: 873 3017 1074
パスコード: 758940
[詳細] このゼミは医療の現場を知り医療従事者と患者の置かれる実情を理解することを目的にし、医療問題の専門家や、代表講師である土谷先生などの医師が医療の現状に関する講義を行います。また薬害問題、医師の過重労働問題など日本社会に実在する多くの医療問題について考えていき、講義後に希望者には自由参加の学外フィールドワークを提供します。学生はテーマごとに班に分かれ感染対策を十分にした上で、各テーマについて知るためのフィールドワークに出かけ、最後にテーマをさらに深めるグループ学習を行い、最終的には班ごとに調べたことをスライドで発表します。日本の医療の光と影ゼミナール
このゼミは医療の現場を知り医療従事者と患者の置かれる実情を理解することを目的にし、医療問題の専門家や、代表講師である土谷先生などの医師が医療の現状に関する講義を行います。また薬害問題、医師の過重労働問題など日本社会に実在する多くの医療問題について考えていき、講義後に希望者には自由参加の学外フィールドワークを提供します。学生はテーマごとに班に分かれ感染対策を十分にした上で、各テーマについて知るためのフィールドワークに出かけ、最後にテーマをさらに深めるグループ学習を行い、最終的には班ごとに調べたことをスライドで発表します。

日本舞踊・祭エンターテイメント実習

[初回授業リンク]https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/275019990?pwd=ZXREaVBzb09SbU9WaEdkcUh0MzlTUT09
ミーティングID: 275 019 990
パスコード: 018253
[詳細] リベラルアーツ教育の一環として、東京大学駒場キャンパスに在籍している学生を対象に、日本舞踊を中心に日本の伝統文化を学ぶ講座を開講します。
日本舞踊の稽古をする過程で、日本各地の踊りを身につけることを講座の主目的とした上で、踊りの背景にある文化や歴史を学んだり、踊りのための所作の学習や着付け実習を行ったりと、日本文化を各自の興味に合わせて多角的・実践的に学べる場とします。また、受講者の希望に応じて、金沢百万石祭りや都内の各盆踊り大会をはじめ授業で扱った祭りに参加する企画を行います。 (コロナ禍のため、本年度は実際のお祭りに参加することは難しいかもしれません)
また、近年盆踊りをはじめとした祭りの文化も様々に発展を遂げており、その魅力を存分に知ることで、日本の「エンターテイメント」としての祭りも同時に学んでいきます。エンターテイメント産業に関心のある学生にとっても有意義な場となるでしょう。
日本の未来を担う学生たちに、日本の伝統文化を学ぶ場を設け、日本についてより深く理解するための一助となるような講座としていきます。

法と社会と人権ゼミ(通称:川人ゼミ)

[初回授業リンク]https://us02web.zoom.us/j/86715710945?pwd=a2xCYzhQbVpaaitKUWZCTWlYZjNNQT09
ミーティングID: 867 1571 0945
パスコード: 214013
[詳細] 法と社会と人権ゼミ(通称:川人ゼミ)は、川人博弁護士が「東大生は社会問題の現場を知らなさすぎる」という理由で1992年に設立された歴史あるゼミです。川人先生は過労死問題の第一人者であり、過去には電通の高橋まつりさんの過労死事件も取り扱われています。そんな川人先生のもとで我々は様々な社会問題の第一人者をお招きしてお話を伺っています。 それに加えて、ゼミ生は複数のテーマの中から自分の興味ある分野を選び、その分野を中心に各分野の専門家のもとへお話を伺いに行っています(ゼミ生はフィールドワークと呼んでいます)。今セメスターは労働・教育・地域社会・コミュニティ・環境災害から選ぶ形となります。各セメスターの最後には選んだ分野について学生同士で意見交換を行う学生発表もあるため、目標を持って学習することができます。長期休暇には東日本大震災の被災地を訪ねる東北研修や、夏合宿など、長期休暇ならではの集中的な研修もあります。 コロナ禍ではオンラインで各イベントを実施しましたが、講演者の方々や先生方のおかげで充実した中身となりました。また、このゼミの特徴としてゼミ生が非常に多いことが挙げられます。フィールドワークへの参加は基本的に任意となるので、兼部・兼サーに差し支えはありません。文系のみならず理系の学生まで在籍しており、じっくり社会問題に取り組みたい人から友人を多く作りたい人まで、全ての人のニーズに応じたゼミだと言えます。
冒頭でも述べたように、川人ゼミは社会問題の現場を学ぶことを大事にしています。これを当ゼミでは「現場主義」と呼んでいますが、徹底した現場主義の下で私たち学生が幅広い社会問題を深く知ること、当事者意識を持つこと、そして将来への礎石とすることがこのゼミの到達目標と言えるのではないでしょうか。
参加希望者は4/9 5限のガイダンスに出席してください。

ベルカント研究ゼミナール

[初回授業リンク]対面授業(詳しくは下記)
[詳細]ベルカント研究ゼミナールは、今年度で36周年を迎える歴史あるゼミです。講師の夏目張安先生のご指導のもと、イタリア発祥の歌唱法であるベルカント唱法を学びます。
「ベルカント」とは、イタリア語で”Bel(美しい)Canto(歌唱)”という意味の言葉です。
比較的クセのない発声法であることから、オペラ、合唱サークルに所属する方はもちろん、バンドのボーカルを務めている方や、単に歌がうまく歌えるようになりたいという方にも人気のゼミとなっています。
授業は、講師が参加者に対して順番に個別指導を行う実践的な形態をとっており、受講者一人一人の歌唱力が確実に向上すると評判です。個別指導の題材としては、受講者ごとに異なるイタリア歌曲が課題曲として与えられます。お互いの曲を聴き合い、詩を味わいながら毎回の授業が進んでいくため、オペラに興味のある方にもおすすめです。また、本ゼミを受講することで期待できる効果は、歌唱技能の向上だけではありません。歌う姿勢や身体の使い方についてのレクチャーが理論的に行われるため、声楽に対する理解が深まることも期待されます。
さらにベルカントゼミでは、授業外での発表の機会も用意されています(参加は任意です)。五月祭・駒場祭ではゼミ独自開催の演奏会を行い、夏休みには数日間集中して指導を受けられる合宿も行われます。
なお、歌唱を伴う授業ということもあり、本ゼミも昨年度はコロナ禍の影響を受け、活動の縮小を余儀なくされました。今年度の五月祭も、演奏会の開催を見送る方針です。それでも、感染状況が比較的落ち着いていた昨年の駒場祭では独唱の様子を事前に録画し、配信する形での演奏会を実施しました。今年度も引き続き、独唱という密を避けやすい形での活動継続を目指しています。

最後に、初回授業のご案内をさせていただきます。初回授業にご参加いただけない場合、履修が認められません。受講をご希望の方は、必ずお越しいただきますようお願い申し上げます。
[日時]4/7㈬ 5限(16:50-18:35)
[場所]駒場コミュニケーションプラザ北館2階 音楽実習室
[備考]
・受講希望人数が定員の10-15人を上回る場合、初回の授業でオーディションを実施させていただきます。オーディション曲の練習は授業内で行うため、事前の準備は不要です。
・今セメスターは自主ゼミでの開講となるため、3,4年生の方のご参加も大歓迎です!
・当日、感染症対策についての指示をさせていただきますので、ご協力をお願い致します。

未来プロジェクト

[初回授業リンク] https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/5669187518
(対面も可、詳しくは詳細を参照)
[詳細]当ゼミは情報・構造的思考力を身に付けイノベーションデザインと本質的思考を学ぶゼミです。
前セメスターでは①政治②経済③半導体④金融⑤農業の視点解説に加え、「地方創生」をテーマにしての鈴木憲和衆議院議員やスーパー公務員の高野誠鮮さんをお迎えしてのゲスト講座などを行なっております。
当セメスターでは「情報論」「構造的思考」についての学びを重点的に教えます。また「消費」→「創る」という視点を学べるよう、学生ではあまり触れることのない『プロデューサー』という役割に焦点を当て、事象を分析・考察する機会を設けております。
初回講義は4月7日(水)5限、授業形態としてはオンラインとオフラインの両方で参加可能です。
オフラインで受講する場合、場所は駒場キャンパス1号館104号室にて行います。
オンラインで受講する場合、zoomのurlは以下の通りです。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/5669187518

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