2023Aセメスターの自主ゼミ紹介

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2023年度のAセメスターに開講される自治会公認の自主ゼミは以下の通りです。
皆様奮ってご覧ください。

K-POP ゼミナール〜韓国エンターテインメントを「学問」する〜越境するコンテンツとファンダム

【日時】金曜6限(10月6日から計13回)
【場所】12号館1214教室
【開講形態】1回目のみオンライン、それ以降は対面
【zoomリンク】
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/3091605997?pwd=VXRjK010d05oelVMNVRaaDFBSC8vUT09

近年、韓国のエンターテインメント作品が世界的な人気を集めています。映画『パラサイト』は米アカデミー賞を受賞。Netflix配信ドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』が日本で人気となり、『イカゲーム』はNetflix史上最高のヒット作となりました。音楽ではBTS、BLACKPINKをはじめTWICE、Stray Kids、LE SSERAFIM、aespa、NewJeansらK-POPグループがグローバルに活動しています。本講義ではYouTube動画のミュージックビデオを手掛かりにK-POPの音楽、歌詞、ダンスについて研究していくことから始めます。講師は新聞社の文化部記者として映画、ドラマの制作現場のほかK-POPグループの公演を数多く取材し、東大大学院ではK-POPファンダムに関する文化人類学的研究で修論を執筆しました。講義の前半は主にBTSを取り上げ、世界と自身の二面性、資本主義と階級論、スターダムとファンダムの政治性などについて考えます。次いで、K-POPアイドルの育成法、ダンス修練、音楽制作、ミュージックビデオ表象、サバイバルオーディション番組の氾濫などについて概観し、今年の夏フェス『サマーソニック』で注目を集めたNewJeansが破壊するK-POPの既存フレームについて議論します。以降は、韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』や『梨泰院クラス』と日本リメイク版『六本木クラス』の内容比較を通して韓国ドラマの特徴を探ります。また、ツーリズム研究の端緒としてソウル地下鉄駅のアイドル応援広告を事例にソウルの空間変容と聖地巡礼をもたらすファンダムのダイナミズムを示します。本講義はできる限り抽象論を避け、K-POPや韓国ドラマの魅力の源泉を具体的に分析します。日韓文化比較論的な視点を通して世界の多様性を理解して頂ければ幸いです。また、エンタメ産業の現実や課題を具体的に提示する予定ですので、学生の皆さんにとって今後迎える就職活動や職業選択に有益な経験となれば幸いです。多くの学生の皆さんの参加をお待ちしています。

 

国際化を読み解くゼミナール

【日時】木曜5限(10月5日から計13回)
【場所】1号館153教室
【開講形態】1回目のみオンライン、それ以降は対面
【zoomリンク】
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/82107130030?pwd=Ris4Ny9mNFBETzBtOTZ3dzNmQjE4Zz09

国際化を読み解くゼミナール(須田ゼミ)では、毎年、グローバリゼーションや国際化の進展が私たちの社会に及ぼす影響を研究テーマの軸に据え、その影響の問題点を探究し、次の社会のあり方を見据えることを目標にしています。
2023年度の須田ゼミでは「気候正義」を議論の出発点にいたします。折しも、気候変動が進んだ結果、2023年には世界各地で異常気象が観測され、7月の世界の平均気温は観測史上最高となったと言われました。国連のグテーレス事務総長は、「地球沸騰化」とこれを呼んでいます。
他方、ここ数年、気候変動に危機感を抱いた多くの若者たちが、「気候正義」の名の下に、気候変動問題の解決に向けた取り組みを直ちに行うよう求めるべく立ち上がっています。
そもそも、この「気候正義」という言葉がどのような概念であり、どのような背景から生まれたものなのでしょうか?今年度の須田ゼミではこの「気候正義」の概念を探るところから出発いたします。
「正義」という言葉の裏には、何らかの「不正義」、「不公正」の存在が隠れています。それは、先進国と発展途上国との間の不公正なのかもしれませんし、あるいは、経済成長の恩恵を受けた大人世代と変動した気候の中でこれから生きなければならない若者世代との間の不公正なのかもしれません。そうだとすると、「気候正義」と経済は密接不可分の関係にあります。
ところで、経済成長は、無条件に善であるということが常識となっています。そして、経済成長のための手段としてグローバリゼーションが特に1990年以降進展してきました。他方で、経済成長に伴い、地球環境への負荷が増加し、温室効果ガスの増加に伴い、気候変動を促進するとも言われています。果たして、経済成長は善なのでしょうか?善だとしたら、経済成長と環境への負荷を切り離すというディカップリングをすることは可能なのでしょうか?可能だとすれば、どのような道筋があり得るのかを考えることは重要になります。
他方で、仮にディカップリングが不可能なのであれば、気候正義を実現し、地球環境を持続可能にするためには、経済成長を前提としない社会を構築する必要があります。経済成長を前提としない社会というのは、どのような社会なのでしょうか?常識にとらわれない思考が要求されるところですが、ここで注目されているのが、2000年頃からフランスやイタリアなどで主に議論されきた脱成長という考え方です。
そこで、須田ゼミでは、経済成長と環境への負荷とのディカップリング、そして、脱成長を取り上げ、主にフランスでなされてきた議論を紹介していきます。
須田ゼミの終盤では、学生発表の機会を設け、須田ゼミでの研究成果を発表してもらう予定です。グローバリゼーションの是非、経済成長と環境への負荷とのディカップリング、脱成長といったテーマは正直なところ正解がない論点です。正解のない論点を自分なりにどう考え、どのような社会をこれから構築すべきなのかを一緒に考えていきましょう。

 

産学官共創学習ゼミ〜将来の進路、人脈、価値観を広げるためのアクティブラーニング〜

【日時】月曜6限(10月2日から計14回)
【場所】1号館159教室(104教室から変更となりました。ご注意ください。
【開講形態】1回目(10/2)はzoomまたは動画によるガイダンス、2回目(10/9)はオンライン、3回目以降対面
【zoomリンク】
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/82931397260?pwd=TkpidkkrV0t6NWtOT1UvVDQwcGZ1UT09

デリゼミは、「社会課題解決に資する人材・リーダーの育成」を理念に、「どの分野・どの職種でも活かすことができる能力である、課題解決能力を学び・実践する」ゼミです。

授業は、講師である井野先生による「課題解決能力の涵養」を目指す講義(7回)と、世界で活躍する外部講師をお迎えして行う実践講義(7回)で構成されます。
【井野先生による講義回】 課題解決能力を「戦略・実行・生き方」の三つの概念にわけ、講師である井野孝紀先生より解説いただきます。ビジネスの現場で実際に使われている、ロジカルシンキングをはじめとした戦略の話や事業の全体像、アイディア・マーケティング、戦略を実際に実行するためのリーン・組織マネジメント、成功マインドなどを凝縮して扱います。
【外部講師による講義回】 井野先生から学んだものをベースとして各分野で成功した外部講師による実践回を行います。成功者の失敗談や成功談を聞き、どうやって大きなトラブルを超えて今にたどり着いたのか、その過程で何を学んだのかなどの話を聞くことで間接的な体験をしてもらいます。また、成功者が今抱えている悩みやトラブルなどを、自分たちならどう解決するのか考えるワークを行い、実践につなげます。
《お呼びする講師予定》
・ 創業3年9ヶ月で 会社を上場させ、時価総額数千億円超えの企業に成長させた社長。
・ NASDAQ上場を目指すシリアルアントレプレナー。
・ 「医療×起業」で上場企業に売却したシリアルアントレプレナー。
・ ボストンコンサルティング卒業後、数々の企業コンサルティングに関わる人物。
・ 20代で100億超えの大型M&Aに成功した人物。
・ 20代でジェネラルパートナーとしてVCファンドを設立し、数々の会社を上場させた人物。
・革新的な再生医療技術の開発に成功し、スタートアップに取り組む研究者。
(順不同)

【授業方法】 60分の授業と30分のワークで構成するアクティブラーニング形式の授業です。

【初回授業】10/2にzoomにて初回ガイダンスを行います。受講にあたってはガイダンスの出席、またはガイダンスを撮影した動画の視聴が必要になります。興味のある方のご参加をお待ちしております。

文理や進路問わずどんな方でも大歓迎です! 世界で活躍する著名な方々の話を聴き、アクティブラーニングをしながら、将来の進路を広げてみませんか?

 

東大で性教育を学ぶゼミ

【日時】木曜5限(10月5日から計13回)
【場所】1号館106教室
【開講形態】1回目のみオンライン、それ以降は対面
【zoomリンク】
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/84460788825

・「東大で性教育を学ぶゼミ」初回授業アーカイブこちらからご覧ください。

このゼミでは日本の性教育や避妊の問題に取り組む #なんでないの プロジェクト代表の福田和子さんを講師にお迎えし、従来の「性教育」の枠組みを超えた、国際スタンダードのカリキュラムに基づく包括的性教育を実践します。いわゆる知識の獲得(インプット)だけではなく、安全な環境のもとでの参加者間のディスカッションや、グループに分かれそれぞれが決めたテーマについて深く取り組むワークショップ(アウトプット)を行います。

【ゼミの到達目標】
①性に関する正しい知識を獲得すること
②自他の健康やウェルビーイング、人権を尊重しながら、人間関係を築いたり、社会に携わるスキルを体得すること
③自分らしい意思決定や生き方をできるよう、自他をエンパワーメントすること

【詳細】
皆さんは性教育と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
「なんだか敷居が高いなぁ」「性教育ってなんだか怖い」「今さら恥ずかしい」――そう感じる人も多いかもしれません。
日本における性教育は主に性感染症や想定外妊娠の防止などに重きが置かれることが多いですが、国際的には、ジェンダーやセクシュアリティ、人権に関する内容も含む「包括的性教育(Comprehensive Sexuality Education)」が主流になりつつあります。そして、その国際的スタンダードとしてUNESCOをはじめとする国連機関が『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(以下ガイダンス)を定めています。

ガイダンスでは、必要なスキルや考え方を様々なワークを通して身につけていきます。その中身はいわゆる「性」に関することだけではありません。家族から友人、パートナーなどあらゆる人間関係の中で自分らしくあれる力、「女なら」「男なら」「大学生なら」といった様々な社会的プレッシャーがある中でも自分のウェルビーイングを実現する力など、大学生でも眼から鱗の学びごたえがある内容になっています。
当ゼミでは知識のインプットだけでなく、ディスカッションや様々なワークを通して、ガイダンスに基づく包括的性教育を実践していきます。
予備知識は不要です。「そもそもジェンダーってなに?」という人はもちろん、「〇〇ならこうあるべき」という枠組みになんとなく息苦しさを感じている人、上手く言語化できないけど、中学・高校の性教育にモヤモヤしている人、世界の性教育に興味があるという人も大歓迎です。
一緒に学んでいきましょう!あなたの参加をお待ちしています!

【ゼミの特徴】
・科学的根拠に基づいて性について学べる
・ディスカッションやアウトプットの機会も豊富
・個人の経験やプライバシーに関する話を強制しないなどのグラウンドルールを徹底している
・普段他人と話しにくい場合がある性教育関連の話題について、心理的な安全性を守る仕組みがある中で受講生同士で意見交換をしたり、自分の経験を客観視したりすることができる
・実際に起こった個々の事例など、身近でわかりやすい視点から勉強できる
・人権や差別について考えるきっかけになる
・政府や国連の制定している条文や政策も扱うので、性についてより深く理解できる

 

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