6月21日夜、授業料値上げに関する「総長対話」が不十分だったことへの抗議運動が安田講堂前で開催されましたが、大学本部が警察力を導入する事態に発展しました。導入の理由については情報が錯綜していますが、仮に大学側の主張が事実でも、守衛の対応能力を超える事態ではありませんでした。
学問の自由・言論の自由を守るための「大学の自治」に照らせば、学内への警察力の導入は極めて抑制的でなければなりません。本来学内で解決できる問題について、大学本部が軽々に警察力を導入したことに対して、「東大確認書」に違反するものとして最も強い言葉で非難します。
抗議声明の全文はこちら
また、大学本部に対して事実確認を行う質問書を送付しました。

(6月24日 追記)
上記の抗議声明に関して、数点補足いたします。
・3頁第3節の「本部広報課が主張する「もみ合い」の事実」について、実際にもみ合いがあったと主張していたのは臨場した警察官であり、本部広報課は「守衛が怪我をした」と主張しました。ただし、抗議声明にもあるとおり、守衛と抗議運動に参加した学生の双方とも現場での聞き込みでは「もみ合い」の事実を否定しています。
・本抗議声明の内容は、当然ながら発出された6月23日までの情報に基づくものであり、今後、現地で確認できなかった新たな情報が明らかになる可能性があります。学生自治会としては続報を注視してまいります。(しかしながら、現在大学側が公表している情報が全て真実であったとしても、学生の行動講堂は守衛の対応能力を超えたものではなく、警察力導入は不当であるとする本会の立場は変わりません。)