東大生を狙ったカルト団体による勧誘や偽装勧誘に注意!

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カルト団体とは

学生の皆さんは、大学で怪しい団体に勧誘されたという話を聞いたことがあるかもしれません。新入生の方の中には、自分がそのような団体と関わりを持ってしまわないか不安に思っている方もおられるかと思います。学生生活を破壊する「カルト団体」とは、以下のような特徴がよく見られます。

・自らの団体の正体や所属組織、上部団体を隠して勧誘・広報を行う
・勧誘した人物を団体の価値観で洗脳し、団体は正しい、自分は団体の活動に積極的に参加していると思い込ませる
・団体の考え方に異を唱えた者を攻撃・排除する
・団体に対する正当な批判に対しても、誹謗中傷だ、社会が我々を攻撃していると捉える
・構成員に対し、団体に肉体的・精神的・金銭的・時間的な献身をするよう要求する
・構成員を社会から切り離し、団体とだけ関わるようにさせる

このような団体に取り込まれてしまうと、学業に支障が出るところか、自らの人生そのものを破滅させてしまう恐れすらあります。しかし残念ながら、このようなカルト集団は東京大学でも活動しているのです。
カルト集団が取りうる形態は非常に多岐にわたり、以下のような団体でもカルトである可能性は排除できません。元からカルト的な団体もあれば、最初は真っ当な団体だったにもかかわらず、徐々にカルト化していくものもあります。

こんな勧誘に注意!

カルト団体が「私は怪しい団体です!」などと言って勧誘することはありません。それどころか、好意的・活動熱心で、やっていることも道義上良いことに見える団体という形をとって近づいてくるのです。例えば駒場では、宗教団体や国政政党の青年部が上部団体を明かすことなく、あたかも独立した組織であるかのように勧誘を行うことがありますが、それらは「偽装勧誘」と呼ばれる問題性の高い勧誘方法です。
そこでは、平和や経済と社会の話、社会貢献活動など、あたかもためになるかのような話をしてくるのです。以下にカルト団体の勧誘方法の実例を紹介しますので、類似の勧誘にあった場合は、話を聞かずにすぐに逃げてください。

・学外に拠点がある/東大の中に部室がない

団体の中心となる人物やが東京大学の学生でなかったり、上部団体が存在する団体は、学生会館やキャンパスプラザに部室を持たず、学外に拠点を持っている場合があります。中には構成員がアパートや一軒家にシェアハウスのように居住し、拠点としていることもあります。
その理由は、シェアハウス形式ならば生活の全てにおいてその団体にコミットすることになり、また実家や友人との繋がりを切り離すことになるため、社会的孤立を促し団体へのさらなる献身につなげられるからです。キャンパスプラザでもできそうな内容の新歓なのに、わざわざ学外のアパートの一室を集合場所にしているような団体には注意しましょう。

・ビラをバインダーに挟んでいるが、見せない・渡さない

勧誘のために配布されるビラには、通常団体の名称や活動内容、活動場所などが記載されているのが普通です。しかし勧誘者が勧誘対象の学生にビラを渡さず、バインダーに挟んでいるだけという団体がかつて問題視されました。ビラを渡さなければ勧誘された人間は自分でその団体について調べる手段を持てず、また問題生があってもその存在が外に知られにくくなるからです。その団体はのちに、構成員に過度なボランティアや寄付を求めているとして問題性を指摘されました。
後ろめたい部分がある団体は情報開示に積極的でなく、自らのことを隠そうとしがちです。ビラを配ることなく勧誘する団体には疑いの目を持ちましょう。

・アンケートで執拗に連絡先を聞いてくる

アンケートを装った勧誘は、東京大学のキャンパス内はもちろん、渋谷駅などの繁華街(渋谷駅の連絡通路やマークシティなど)、合格発表後の予備校周辺、入学式会場周辺などあらゆる場所で行われます。アンケートに個人情報を記入させたり、LINEを交換したりすることで連絡可能なチャンネルを確保し、その後もしつこく勧誘が続くことがあります。
基本的に東大の新入生を狙ったアンケートには碌なものがありませんから、声をかけられても無視するのが一番の方策です。相手は複数人の集団で囲んでくることもありますが、「急いでいます」などと理由をつけ断固として断るようにしましょう。個人情報が一度渡ってしまうと、その後カモとして狙われ続けることになりかねません。

・中身がよくわからない勉強会をしている
 勉強会をする、という名目で参加者を集めるのもカルト団体によく見られる手口です。そしてその内容は、ビラやウェブサイトを読んだだけでは曖昧でわからないようになっています。広く社会問題や環境問題などの話をして、「このままではまずい」と勧誘対象の不安感を煽り、「この考え方なら全てが解決する、この考え方が正しい」と万能の方策のように自団体の教えを吹き込み、対象を洗脳していくのです。また、「読書会」と称する活動で読むものが、実際はその団体の創始者や信奉対象の著作物であることもあります。
実際に、東大のある新興宗教団体の青年部による組織はWebサイト上で「混迷する現代を導くことのできる、リーダーを育成する」ことを目的にしていると謳っていますが、実際は国際問題や国内問題を扱うという体で巧みに「家族観」や「ジェンダーフリー」の話を織り込み、自身の団体の教えに繋げていくのです。ホームページ上ではこの団体の立場ははっきりと書かれてはおらず、学生がこれから考えていくように書かれていますが、答えは既に決まっており、教団の教えで洗脳し、教団に奉仕させることを狙っているのです。
また、別の左派過激派系団体と繋がりを持った団体は、『「リベラルアーツ」を学生自身の学びで獲得する』としながら、実際には特定の過激派団体の思想を根本としていることが講演会招聘者などからわかります。一見学生がフラットにオールラウンドな議論ができるような環境が整っているように見せて、実際は自由のない凝り固まった思想しかない、というのはかあると団体によく見られます。
 学生の選択の自由を奪うことによる勧誘は、決して評価されるものではありません。

2022年度の東大で本当にあったコワイ話

・誰が貼ったの?!格安な住居紹介の裏に潜む闇

 2022年、1号館裏の掲示板に張り出し人不明の、格安な住まいを紹介するビラが貼られました。内容は、子供に勉強を教える代わりに、本郷キャンパス付近の住宅に月1-2万円で入居できるというものです。安くても家賃7-8万円の地域にしては不自然に安い上、ビラの掲示者に関する情報は携帯番号のみで、氏名・所属などは一切明かされておらず、住居の正確な住所も記載されていませんでした。これは宗教団体やマルチ商法などのシェアハウスの恐れがあり、住んでしまうと徐々にその団体に取り込まれる恐れがあります。このチラシは掲示物の要件を満たしていなかったため、学生自治会が撤去しました。

・パーティの真の目的は?!怪しい声掛けに御用心

  2022年のクリスマス前、図書館前のウッドデッキで複数の学生が外国人風の人物に声をかけられ、カードを渡されてクリスマスパーティに勧誘され、またLINEを交換させられる事案が発生しました。何気ないお誘いのようですが、実はこれはあるキリスト教系新興宗教団体による勧誘行為である恐れが高いです。
うっかりパーティに行くと、それを機に信仰を深められ、断りにくい雰囲気の中時間をかけて協議を教え込まれ、洗脳させられる危険があります。事案発生後、被害学生の通報によって学生自治会及び教養学部が注意喚起を行いました。

カルト団体から身を守るために

・勧誘についていかない、振り切って逃げる

 なんと言っても大事なのが、勧誘の段階でカルト団体の手にかからないことです。声をかけられたら、「用事がある」「急いでいる」などと言ってその場から離れましょう。複数人で徒党を組み勧誘してくることもあるので、集団で相手を伺うような団体がいたら近づかないようにするのも手です。また、アンケートへの回答・LINE交換は絶対に避けましょう。仮にしてしまった場合は、すぐにブロックし、その後も勧誘が行われないか用心してください。

・被害は即報告!

 怪しい勧誘行為を受けた場合、学生支援課もしくは学生自治会に連絡し、情報を共有するようにしてください。学部や学生自治会が注意喚起を行うことで、新たな被害者が生まれるのを未然に防ぐことができます。

・自らアンテナを貼っておく

 新興宗教や過激派団体、マルチ団体などの勧誘について情報を集めておくのも得策です。常日頃からアンテナを貼っておけば、いざ勧誘にあった時「あ、もしかしてこれは危険な勧誘ではないか」と気づくことができます。例えば、以下のサイトなどが参考になります。

東京大学 SNS上でも、「怪しい声がけ」に注意!
消費者法ニュース カルト被害の実態 -STOP! 偽装勧誘-

↑学生自治会作成の、危険団体・カルト団体に注意するよう呼びかけるビラ

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